アーチェリーは、弓矢を使って標的に向かって矢を射るスポーツです。競技の目的は、矢を標的の中心に近い位置に射って、できるだけ高い得点を獲得することです。アーチェリーにはいくつかのルールがありますが、ここでは主にオリンピックスタイルのリカーブアーチェリーに焦点を当てます。
標的は直径122cmの円形で、10の同心円リングに分かれています。各リングは、外側から内側に向かって1から10の点数が割り当てられています。中心のリング(10点)は、通常、黄色で、その周りのリングは赤、青、黒、白の順になっています。
オリンピックリカーブアーチェリーでは、射手は70メートル離れた標的に向かって矢を射る必要があります。
競技者は、予選ラウンドで72本の矢を射り、総得点に基づいてシードされます。その後、勝ち抜きトーナメントが行われ、競技者がヘッドツーヘッドで対戦します。
各対戦は、いくつかの「エンド」と呼ばれるフェーズに分かれています。オリンピックスタイルでは、各エンドで競技者は3本の矢を射ることができます。各エンドの合計点数に基づいてセットポイントが割り当てられ、高い得点を獲得した競技者が2ポイント、同点の場合は1ポイントずつ獲得します。最初に6ポイントに達した選手が勝者となります。
競技者は、各エンドで2分以内に3本の矢を射る必要があります。
矢が2つのリングの境界線に触れている場合、高い点数が得られます。競技者は、矢が標的に刺さっている限り、矢が抜けても得点が認められます。ただし、矢が標的から跳ね返って地面に落ちた場合は、得点が認められません。
オリンピックスタイルのアーチェリーでは、リカーブボウが使用されます。リカーブボウは、弓の先端が射手から離れる方向にカーブしている特徴があります。これにより、矢がより高速で飛び、より正確な軌道を描くことができます。リカーブボウには、さまざまな付属品(サイト、スタビライザー、プランジャーなど)が取り付けられていることが一般的です。
競技用の矢は通常、アルミニウムやカーボンファイバーでできており、高い精度と一貫性が求められます。矢の長さや重さは、射手の引き手や体格に合わせて調整されます。
アーチェリー競技者は、専用の射手服を着用し、指や腕を保護するためのアームガードやフィンガータブを使用します。また、矢を保持するためのキッカー(矢立て)が装備されています。
アーチェリーは基本的に安全なスポーツですが、適切な安全手順を踏まえることが重要です。射手は、射撃ラインの後ろで待機し、他の射手が矢を射るのを待ってから射撃ラインに進む必要があります。また、矢を標的から回収する際には、他の射手が矢を射ることがないことを確認する必要があります。
これらのルールは、オリンピックスタイルのリカーブアーチェリーの基本的な概要を示しています。アーチェリーには他にもさまざまなスタイル(コンパウンドアーチェリー、トラディショナルアーチェリーなど)がありますが、それぞれ独自のルールや装備があります。
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