アーチェリーの歴史

アーチェリーの歴史

アーチェリーの歴史は太古にまで遡ります。最も初期、石器時代の「アーチェリー」は、もっぱら狩猟のためのもので、考古学的証拠からは、少なくとも10,000年以上前にはすでに弓矢が使用されていたことが分かっています。例えば、約18,000年~10,000年前のものと思われるアルタミラ洞窟の洞窟壁画では、人々が弓矢で動物を狩っている様子が描かれているのです。

 

その後、特にヨーロッパにおいては、戦争の武器として利用されるようになりましたが、火器の台頭で弓矢の重要性が低下してからは、レクリエーションとしての狩猟、スポーツ目的などの道具に変化していきました。

 

アーチェリーの競技化

アーチェリーが今のように「スポーツ」として確立したのは、16世紀にヘンリー8世が御前試合としてアーチェリーの競技会を開催したのがきっかけといわれています。その後ヨーロッパを中心に競技としてのアーチェリーは発展を遂げていき、20世紀になると、世界アーチェリー連盟(1931年結成)主導で、統一されたルールを持つ正式競技に変身を遂げたのです。そのかいあって1972年にはオリンピック競技として採用されています。

 

アーチェリーは現在進行形で、正確性や射程距離の向上の為に弓や矢の改良が進められるなど、変化を続けています。その美しい弧線と静かな力強さ、精神的な集中力と安定性など、多くの人々に魅力を与え続けており、今後もアーチェリーの歴史は動き続けることでしょう。