アーチェリーのクリッカーの仕組みとは?

クリッカーは、アーチェリーにおいて射手が矢を引く距離を一定に保ち、より一貫したショットを放つために使用される小さな機械式のデバイスです。クリッカーは、弓のリサーブ(中央部分)に取り付けられ、矢を引く距離(引き幅)が一定になると、音を立てて知らせる仕組みです。

 

クリッカーの仕組みは以下の通りです。

 

  1. クリッカーは、弓のリサーブに取り付けられ、矢の軸に沿って伸びる金属またはカーボン製の細い棒(アーム)があります。
  2. 矢を引く際に、クリッカーのアームが矢の軸に沿って移動します。
  3. 射手が矢を一定の引き幅まで引くと、クリッカーのアームが矢の先端を越え、突然スナップバックして音を立てます。この音は、射手に適切な引き幅に達したことを知らせる信号となります。
  4. 射手はクリッカーの音を聞くと、すぐに矢を放つことで、一貫した引き幅を維持し、より正確なショットが可能になります。
  5. クリッカーは、引き幅の一貫性を向上させるだけでなく、射手のタイミングやリリースの一貫性も向上させます。クリッカーを使用することで、射手は引き幅を意識せずに、より自然なショットを放つことができるようになります。

 

ただし、クリッカーを使用する際は、適切な設定と練習が重要です。クリッカーの位置や長さを調整して、射手の引き幅やシュートフォームに適した設定を見つけることが必要です。また、クリッカーを効果的に使用するためには、練習と慣れが必要です。射手はクリッカーの音に敏感になり、矢を放つタイミングを自然に感じることができるようになることが望ましいです。