(40)オリンピック・アーチェリー競技のルール

アーチェリーは、弓を使って矢を的に射るスポーツで、オリンピックでも競技として行われています。オリンピックのアーチェリー競技(オリンピックラウンド)は、主に以下のルールで行われます。

 

オリンピックラウンドのルール

 

距離

射手と的との間の距離は70メートルです。

 

的の直径は122センチメートルで、10つの同心円状のスコアリングゾーンに分かれています。内側から外側に向かって、10点、9点、8点、…、1点のゾーンがあります。また、的の中心には、直径12.2センチメートルの10点ゾーンがあります。

 

矢の数

各射手は、予選ラウンドでは72本の矢を射ちます。個人戦の決勝トーナメントでは、各試合ごとに15本の矢を射ちます(3本ずつの5セット)。

 

スコアリング

的に当たった矢のポイントがスコアとなります。矢がゾーンの境界線に当たった場合は、高いポイントのゾーンが得点とされます。各セットで最も高い合計得点を獲得した射手が2ポイントを獲得し、引き分けの場合は両者が1ポイント獲得します。最初に6ポイントに達した選手が勝者となり、次のラウンドに進みます。

 

 

引き分け

決勝トーナメントで勝敗がつかない場合、1本の矢を射って的の中心に近い方が勝者となる「シュートオフ」が行われます。

 

混合チーム戦

オリンピックでは、男女それぞれの個人戦と混合チーム戦が行われます。混合チーム戦では、男女1名ずつのペアが組み、予選を行った後、決勝トーナメントで順位を競います。ルールは基本的に個人戦と同じですが、各ペアが合計20本の矢(1人あたり10本)を射ちます。

 

混合チーム戦では、各ペアは4セットを戦い、各セットで2人が交互に矢を放ちます。各選手は1セットにつき2本の矢を射ち、合計で4本となります。セットごとに獲得できるポイントは同様に、最高得点のチームが2ポイント、引き分けの場合は1ポイントずつ獲得します。先に5ポイントに達したチームが勝利し、次のラウンドに進みます。

 

もし両チームのポイントが同点で引き分けの場合、シュートオフが行われます。各選手が1本ずつ矢を射ち、合計得点が高いチームが勝者となります。この際も、合計得点が同じ場合は、的の中心に近い矢を射ったチームが勝利となります。