アーチェリーは身体的・体力的なハンディキャップが比較的小さく、老若男女楽しめるスポーツです。ルール自体もそこまで難しくありません。弓道と違って、しきたりやふるまい、細かな所作は評価対象ではなく、とにか
アーチェリーは、生まれつきの運動神経が必要とされるスポーツではないといえます。これは、アーチェリーが他のスポーツに比べて、身体的および年齢的な制約が少ないためです。例えば、山本博選手は41歳でオリンピックに出場し、銀メダルを獲得しました。また、50代からアーチェリーを始め、60代でも全日本や国体の選手として活躍する人もいます。これは身体的ハンディキャップが少ない競技である証明であり、運動が苦手という人でも気軽に始めることができるのがアーチェリーです。
ただし、「運動神経は必要か?」という質問を、「体を鍛えなくていいのか?」という意味で捉えるなら、その答えは「NO」です。アーチェリーで精密な射撃を行うには、腕の筋肉だけでなく、体幹の安定も求められます。体幹を安定させるためには、日々のトレーニングで三角筋、僧帽筋、上腕筋、広背筋、大円筋などを鍛える必要があるためです。
逆にいえば運動音痴であっても、体の力をうまく使うことや、精神力、集中力、忍耐力を養えば名射手に成長することができます。アーチェリーは、運動神経に頼らず、努力と継続によって上達が実現できるスポーツであると言えるでしょう。