アーチェリーと弓道は、どちらも弓を使って矢を射るスポーツですが、その起源、目的、技術や文化的背景には大きな違いがあります。
アーチェリーは世界中の多くの文化で古くから狩猟や戦争の道具として使用されていました。現代の競技アーチェリーは、主に西洋文化に根ざしています。
アーチェリーの主な目的は、正確さと距離を重視して、的に矢を射ることです。
アーチェリーでは、リカーブ弓やコンパウンド弓といったさまざまな種類の弓が使われます。射手は立って射ることが一般的です。
アーチェリーは競技として世界的に普及しており、オリンピックやパラリンピックにも採用されています。
弓道は日本の武道で、侍(武士)が修行する際に使用していた技術が起源です。弓道は、精神修養や礼儀作法を重んじる独自の文化があります。
弓道では、的を射ることも大切ですが、精神統一や内面の成長、美しい射法などが重視されます。
弓道では、和弓(長さが2メートル以上の日本伝統の弓)が使用されます。射手は、特定の姿勢で射ることが求められます。また、弓道では弓を引くための独自の方法があります。
弓道は、日本国内で競技や文化として広く行われており、精神面や礼節を重視する武道の一つとされています。
このように、アーチェリーと弓道はいずれも弓と矢を使ったスポーツですが、その目的、技術、文化的背景に大きな違いがあります。
アーチェリーと弓道の違いまとめ
■矢が通る場所
アーチェリー→弓の左側
弓道→弓の右側
■判定方法
アーチェリー→的の中心にどれだけ近いかで判定される。
弓道→的に当たればどこに当たってもよく、形・しきたり・ふるまいを重視した「武道」的な部分が判定対象になる。
■補助具について
アーチェリー→補助具OK
弓道→補助具は違反
■距離について
アーチェリー→30~90メートル(競技による)
弓道→近的の場合28m、遠的の場合60m